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明日はZINEフェス東京
明日が楽しみ。久しぶりの東京に、すみだ水族館に行けるんだ。 クラゲのイヤリングにクラゲ色したネイル。 また、大荷物になっちゃうんだろうな。
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7月10日読了時間: 1分
創作大賞へ
『風つどう場所』を応募しました。 やっぱりお祭りに参加させてもらいたい、ドキドキを味わいたい気持ちがあります。 間に合うかな、7月8日。今日はずっと執筆をしていました。一気に3話くらいを書いた。それでも、話は駆け足になってしまう。 私の悪い癖だ。終盤になると力尽きて、描写が減る。前回の『四季を奏でるもの』もそうだったから。今回ははやめに動こう、書こうとしたが、無理だった。執筆をアイデアが出ないと先延ばし、遠ざけていた。『四季を奏でるもの』以上の作品を書きたくて、勝手に自分にプレッシャーをかけていたんだ。 もっと時間があれば、後悔しています。 後悔はしても仕方ないので、ひたすら書いて完結させるのみです。 私は本当に行き当たりばったり、頭に浮かんだイメージをその時、その場で書きます。プロットはほぼありません。修正もしません。見直しも簡単にしかしません。 さらに執筆はスマホのメモアプリ。指先が頼り。疲れます、肩こります。確か、ポメラ、という機械がありますよね。デジタルメモ。あれに憧れています。いつか買うんだ! とにかく、最後まで走り
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6月25日読了時間: 1分
ブログを始めたけれど
ブログ、ちょっとずつ閲覧数が増えています。 創作大賞に応募したくて、長編ファンタジー小説「風つどう場所」を一生懸命に書いています。 現在、25000字ほど。字数は充分ですが、内容はまだ始まったばかり。終わる気がしない、風呂敷を畳める気がしません。 頑張れ、ティー。 なんというか、創作大賞はお祭りみたいなものだと思っています。お祭りに参加したい。参加できなかった残念さを味わいたくない。あのドキドキをまた感じたい、そんな気持ちもあり書いています。 頑張るしかないぞ。 まだまだ執筆に時間はかかりそう。完結できますように。
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6月18日読了時間: 1分


スノードーム
ひっくりかえされたスノードームをもう一度ひっくりかえす。そっとテーブルに置くとゆらゆら雪が舞い落ちる。 雪のない国に生まれた私は雪に憧れている。白くてふわふわ、雪遊び、雪まつり。私の知らない世界が雪国にはある。 私にとってスノードームは憧れのかたまりなんだ。私の手のひらに収まるサイズがかわいい。中には雪国のお屋敷、煙突にはサンタクロースがいる。こんな世界に私も住みたい。 ある日、街を歩いていた時だった。蚤の市が開かれている。色々な雑貨を売る店、食べ物を扱う店、たくさんあった。木の影になった場所にその店はあった。 「スノードームの世界へいきませんか」 そんなPOPが地味な色合いで掲げられている。広げられた絨毯の上には大小様々なスノードームが並べられていた。私は花に誘われる蝶々のようにふらりと立ち寄った。 「いらっしゃいませ」 店主は初老の男性だ。 「お嬢さん、お気に入りはありますかな?」 話しかけられて戸惑う。咄嗟に目についたひとつを指差した。 「これが、素敵だなと思います」 両手のひらに収まるサイズのスノードームだった。その
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6月14日読了時間: 3分


花が咲く時
花が枯れた。 私が大事にしていた花だった。種から育てた花だ。土が乾いたら水をやり、元気がなかったら肥料をあげた。太陽の光がさんさんと照る窓辺に咲いていた。時には話しかけてみたり、笑いかけてみたりした。 花は私の救いだった。 花は変わらないから。私の変化する色々とは違って、花はいつも同じ色をしていた。その凛とした佇まいに、生きている姿に、生命に、とても励まされていた。 花との出会いは雨の夜だった。 どうしようもなく辛い出来事があって泣きながら家を目指していた帰り道だ。涙で前が見えないくらいだった。駅前を歩いていた私は前が見えず、何かにぶつかってしまった。 「大丈夫ですか?」 差し出された手、私はとることができなかった。私なんか、そんな思いが心を埋め尽くしていた。多分、相手は私をじっと待っている。涙目が恥ずかしくなり、袖で必死になって拭った。 「大丈夫です」 うつむきながら立ち上がる。大丈夫なんかじゃない。本当は助けて欲しかった。でも言えない。目の前の人を見ることができない。その人は何やらカバンをがさがさ探り出した。...
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6月14日読了時間: 3分


造花とドライフラワーと生花
ここは花屋の店先、友人の誕生日を祝う花束を買いに来た。お祝いといったら花だろう、花があれば華やかになる、そんな単純な理由でここへ来た。 店員はにこやかに私たち2人を迎えてくれた。何かお探しですか、と柔らかに微笑みかけられた。友人の誕生日でして、と説明をする。穏やかで優しい雰囲気の友人にあう花束を作ってほしい、そう注文した。店員は快く了承し、店内の花をいくつか手にとる。彼女は白い花が好き、そう伝えれば候補をいくつか提案してくれた。 なんとなく話がまとまり、店員は花束を制作する作業に入った。どんな花束になるか、友人は喜んでくれるか、期待が高まる。 一緒に来た友人、彼は気まぐれに花を見ていた。あまり花に興味はないらしい。マリーゴールドをカーネーションと間違えていた。店員に相談したのも私で、彼は傍らでぼんやりしているだけだった。そんな彼がぽつり、と呟いた。 「造花はさ、偽物って言われるよね?」 彼はバラをしげしげと眺めながら、トゲがない、などと言っている。 「お店に並ぶ前にトゲはとっているんだよ」 バラにトゲがあることは流石に知っているんだ
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6月14日読了時間: 4分


白い紙
A4の白い紙が目の前にある。にごりのない白色がちかちか、目にまぶしい。もちろん何もかかれてはいないし、折り目だってついていない。 これはある意味、完璧な姿だ。これから何かしらを印刷されるこの紙、決して汚してはならない。何かを印刷される、あるいは何かに使われるまで、この紙は白くあり続けなければならない。白くあることを求められている。 「みんな、何をかくか決まりましたか?」 先生の声が教室に響く。 自由に表現をしましょう、ある日の美術の授業のことだった。A4の紙1枚が配られて、先生が言う。 「何でも良いの。あなたたちの想像力を使って表現してください。1時間、紙をどう使うかはあなた次第よ」 私は困り果てた。 「先生、授業がめんどくさくなったのかな?」 ひそひそ、隣の席の友人が声をかけてくる。 「いつも何かしら課題やお題があるのに。変なの」 友人は少し悩んでから鉛筆で何かを紙にかきはじめた。私は動けないままだった。 自由、私が苦手とする言葉なんだ。何か課題があればそれに向けての道筋とゴールがある。わかりやすい。でも自由なんて未知ばか
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6月14日読了時間: 4分


ご褒美をあげるのは
12月の終わり、賞与が出た。昨年よりも多くもらえた。頑張った成果だ、そこそこの結果に胸があたたかくなる。見てくれる人がいたんだなって嬉しくなる。 金曜日の夜、街に飛び出した。何か、何か自分にご褒美をあげたい。最寄りの駅ビルに向かって歩く。年末の街は祝福するようにイルミネーションがきらきら瞬いている。スキップしたい気持ちを抑えた。 新しい靴が良いかな、コートやバッグも良い。気になっていたちょっと高いコスメとか。それとも読みたかった新書が良いかも。ああ、美味しいお菓子が良いかな。軽い足取りで駅ビルの入り口をくぐる。 香水の香りに包まれた1階フロア。煌びやかなデザインに惹かれてふらり、ディスプレイを眺めた。蝶々のように気になる商品のもとへと止まっては、また新しい花、商品のもとへ飛び立つ。 2階フロアは華やかな洋服やアクセサリーが並んでいる。猫のように人や棚にぶつからないように通路を闊歩する。何着か試着もしてみた。 3階には書店がある。少し立ち読みをした。目を引く表紙のイラストや写真たち。文庫本の裏表紙を見る。あらすじを読んで気になった物語を数
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6月14日読了時間: 4分


柚子胡椒の材料
「柚子胡椒が何でできているか、知ってる?」 そうきかれて、え、と戸惑った。 「柚子と胡椒でできてるんじゃないの?」 友人は首を横に振った。 「柚子は正解。あとはね、唐辛子と塩なんだ。ここで言う胡椒ってのはね、九州の方言で唐辛子を意味するらしいよ」 へぇ、まぬけな声が出た。友人はたっぷりと柚子胡椒をつけて大根を食べた。美味しい、友人は満足そうにしている。鍋の湯気が目に染みる。 「柚子胡椒のこと、美味しい薬味ってことしか知らないな」 何の気なしに呟いたら言葉に友人はうんうん、頷く。 「私はさ、それが言いたかったの。何も知らないで口にしている食べ物。私たちって知っているようで、何も知らないの」 友人の言葉に今度は私が頷く。 「そうだね、例えばこのスマホのことなんてよくわからないのに使っている。仕組みとか使い方、なんとなくでできちゃう」 「スマホがすごいのか、私たちがすごい、いえ鈍くなっているのかも」 友人は定まらない視線で鍋を見つめてこう言った。 「私たち付き合い長いじゃない。会えば楽しく過ごしている。だけどそれはお互いに知ら
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6月14日読了時間: 2分


炭酸水といちごオレ
泡が口いっぱいに広がる。喉の奥ではじける感覚。焼けつくような心地。ぱちぱち騒がしいそれをぐびり、ぐびり、飲み干す。その刺激で頭は晴れやかになる。仕事終わりのやめられない習慣だ。 「炭酸水、健康的でいいね」 笑い声が隣からする。隣にいる彼女の手には甘いいちごオレがあった。可愛らしいパッケージに優しい気持ちになる。 「本当はアルコールが良いのだけど」 彼女はいちごオレのパックにストローを軽やかにさした。慣れた手つき。 「流石に社内では飲めないもんね」 のどを大きく鳴らして炭酸水を飲み込んだ私とは違い、彼女はゆっくり味わうようにいちごオレを飲む。 彼女の名前は知らない。 夕刻、業務が終わると私は必ず社内にあるこのコンビニに立ち寄った。そこで必ず炭酸水を一本買う。きっと店員には炭酸水の人、など認識されているだろう。 「これを飲むとね、スッキリする。やっと今日が終わった、ねぎらいの一本なわけ」 彼女はけたけたと笑う。 「私と同じ。私もこのいちごオレを楽しみに、一日働いているの」 くぴくぴ、そんなふうにして彼女はいちごオレを飲む。ぐび
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6月14日読了時間: 5分


深海の霊園
海の底には行ったことがない。人づてにこんな話をきいた。 海の底には美しい花が咲いている。誰も見つけたことはなく、その噂だけがひっそりと囁かれている。どんな花なのか、と私は問うた。とにかくそれは美しい、おそろしさまで感じるほどだと言う。ぜひ、見てみたい。どこにあるのか、続けてたずねてみた。わからない、と返された。本当に存在しているのだろうか。 私の家は海辺にある。生まれた時からここに住み、育った。両親はいない。海の事故で亡くなっている。両親を奪っていった海だ。憎いと今でも思う。海のそばにさえいなければ、住んでいなければ。 しかし海に惹かれずにはいられない自分がいる。早朝の朝日が海面を輝かせる。昼間、空の天使の梯子、夜のさざなみの子守唄。寂しい毎日を慰めてくれたのもまた海だった。海はそこにあるだけだ。海をどう思うかなんて人間の勝手だ。 海に焦がれる私、朝の始まりは窓を開けて海を眺める。毎朝の決まり事だ。雨が降ろうが風が強かろうが雪で冷え切っていようがかわらない。 季節は冬だ。海は色を変え、波の高さは毎日変わる。潮風はこの身を貫こうとする。.
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6月14日読了時間: 6分


水たまり行きの切符
雨が降りそうな気配がする。空気が湿ってきた。当たり前か、梅雨の季節だ。道端には、紫陽花が密やかに咲く。時折アガパンサスがにょきり、顔を覗かせる。まさに梅雨の景色だ。 天気予報はやっぱり雨。どうやら今日の雨はしとしと、降るらしい。梅雨は不思議な時期だと思う。涼やかな雨が降りしきっていたと思ったら暑い暑い晴れ間が除く。雨の日はまるで晴れの日なんか無いみたいに空が曇るのに。晴れの日は雨の日が嘘みたいに雲が姿を消す。 今日は日曜日だ。しとしと雨が降る中、私は散歩をしている。通勤時にはうっとうしい雨。休日の今日は散歩道をうるおす恵みの雨に感じてしまう。住宅街をふらりと歩いていた。毎年、紫陽花が美しく咲き誇る場所に来た。自宅から徒歩十分位の距離にある公園だ。 露が光り、輝きを増す紫陽花達。期待に胸を膨らませてスキップをするように紫陽花へ駆け寄ろうとして立ち止まった。 紫陽花の根本、大きな水たまりがあった。その水たまりの側にしゃがんで、水たまりを熱心に見つめる小さな人影があったからだ。黄色い雨合羽に赤い長靴。うつむいているので表情はわからなかった。うー
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6月14日読了時間: 5分


オシロイバナ
おかしな種を見つけた。それはとても悲しい日だった。愛していた彼から別れを告げられた日。 君と一緒にいても楽しくないんだ、と。楽しくないか、あなた笑っていたじゃない。面白い動画を見て見て、とスマホ片手に肩を寄せ合ったよね。楽しそうに笑う彼を見て私もあたたかくなった。泣ける、と噂の映画。ラブストーリー、彼はすぐに泣き始めたっけ。私は物語の結末よりも彼の涙が心配になった。とどまらない涙が溢れて枯れ果てる、そのくらいの勢い。かわいいなって思ったのは内緒だ。彼は感情の波がわかりやすかった。それは決して嫌な波ではなく、笑いたい時に笑う、泣きたい時は泣くなどごく自然な心の動きだったから。 君には僕が必要がないと思う、それが確かな別れの言葉だった。君はどうして一緒に笑わないの、別れの言葉の後、そう聞かれた。私、笑っていたよ、彼は首を振った。君は僕たちが見たり聞いたりしていたモノではなくて、僕を見ていたよ、と。だってあなたが好きだから、そう答えたのに。僕は君と一緒に同じモノを見たいのに、一緒に楽しみたいのに、君と気持ちを共有したかった、彼はうなだれた。...
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6月14日読了時間: 4分


ナツからハルへの問いかけ
こんな事を話したら変な人だと思われる。そう感じて話さない事っていっぱいあるよね。皆あると思う。だけどそれを話すこと自体がおかしいって思われて、思う。だったら話さない方がいいに決まっているんだ。 「また何か考えているでしょう?」 隣の席にいる彼女にはお見通しだ。名前は晴海。ハルってアタシは呼んでいる。アタシは奈津花だからハルにはナツって呼ばれる。ハルナツ、いつかアキとフユも見つけようっていつも言っている。クラスにはアタシ達と同じく縮めてアキちゃんやフユちゃんもいたけれど、仲良くなれなかった。 「もう。ハルにはお見通しかあ、やられた」 「ナツはわかりやすいもの」 どっちかというとアタシは勉強が好きじゃない。それでもこの進学校にいるのがアタシ自身不思議だ、と常々感心している。だって、ハルがここに進みたいってずっと言っていたから。ハルと同じ高校、同じ制服、同じクラス、そんな楽しみがある。だからアタシは勉強を頑張って頑張り倒した。そして晴れてこの春からハルと同じ高校に入学できたのだ。勉強は相変わらず好きにはなれないけれど、優しいハルが助けてくれる
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6月14日読了時間: 3分


本の導き人
本が光輝いて見えることがある。 しかし実際に光を放っているわけではない。 本棚に行儀良く並べられた本達。 気ままに、目的無く本棚を眺める。 ああ、光が呼んでいる。 自然と本に目が吸い寄せられて行く。 そこに読まれるべき本が存在している。 どんな場所でも本が光る現象は起こる。図書館でも、書店でも、古本屋でもだ。光る本を見つけると嬉しくなる。そのほとんどが手にとってみて良かった、と思える物語ばかりだからだ。 例えば光に惹かれてたまたま手にした本が、以前読みたかった物語であることがある。題名が思い出せず、やきもきし結局諦めた本だったりする。 読んでみて、よくわからない、正直難しく理解し難い物語もあった。しかし数年後、その本を読んで良かったと思える瞬間が来る。その本を通じて知り合い、友人になれることがある。あの物語は、ああいう意味だったのか、と腑に落ちる瞬間も来る。そういう時、僕は嬉しくなる。 全く知らない、初めて見る本もそうだ。その時悩んでいた事柄が、その本によって解決へと導かれることもある。 まるで何かに誘われていく感覚だ。花に誘われる虫達の
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6月14日読了時間: 6分


世代越え行く世界
まわる、まわる風車が丘の上、一つ。一匹の羊を追いかけて丘を登った。どこまでも、丘の上まで続いている小石の転がる小道。羊たちが踏み固め作り上げた道なのだ。雑草たちは分別をわきまえて道を空けている。セイタカアワダチソウが背伸びし、黄色く咲く。その日差しの色は心をあたためる。枝々に咲く花は遠目にはほわりとした質感だ。背はまちまち。でこぼこの背格好が個性豊か。 羊は急いだ様子もなく歩く。自分の行きたいように行き、生きている。この丘の先、何が待っているのか。いつも大人達に止められる。丘には登るなときつく言われている。だから知らない。でも、今日は年に一度のお祭りがある。大人達も誰もかも、浮かれて踊り出す日なのだ。もちろん僕だってその一人だ。それも去年までの話。誰もが心待ちにし、楽しむ祭り、つまり皆が参加する。誰も丘に向かう僕を咎める大人がいないということだ。祭りに夢中、子供一人居なくったって気づかれないはず。祭りを抜け出し、丘を目指した。 羊を追っていくフリをして丘を登り行く。大人達の言うことを僕達は素直に守っている。丘を登ってはいけないよ、と言い聞かせ
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6月14日読了時間: 7分


低老平寿(ていろうへいじゅ)
「ほら、あの人」 「知ってる、若いままなんだよな」 「何か特殊な施術でも受けているんだ」 「大金持ちなんだろう」 「もしかして何百年も生きてたりして」 私が悪魔に魂を売ったせいだ。おかげ、と言うべきか。私は歳をとりにくい。周りが言うように若さを保っているわけではない。とりにくい、とはつまりとらないわけではないのだ。ひたすらゆっくりと進む。緩やかに私の老いは訪れる。初めは気がつかなかった。自分も周りと同じように老けていく、当たり前だと思っていた。 ある時、友人に言われた。あなた本当に同い年かしら、何か特別なことをしているの、それならば教えてちょうだい、と。何も心当たりはない、と伝えると友人はむくれた。 不死ではなく不老に近い。長寿ではないと思いたい。寿命はせめて平均値であってくれ、と願う。いくつまで生きるなんてわからない。それは確かに当たり前のことだ。知り合いは次々に亡くなり、取り残される。それだけならまだしも人々は私を不気味がるだろう。一向に老いない私は化け物扱いされる。私は今の住居から離れて行くにちがいない。居づらくて、たまらなく
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6月14日読了時間: 8分


浅葱の海
今日もまたあのカフェへ行く。海辺にある、浅葱色の2階立ての建物。海を背にして建っている。壁には四角く、そして白い縁取りがされた窓がいくつか。浅葱色の壁には所々、白いレンガとシーグラスがなんともいえない美しい配列で埋め込まれている。渦を巻いたり、サンゴ礁を模した形。屋根は白と青のストライプ。まるで目の前にある海をそのまま被せた様な深い波の色。 まだ日が昇ってからそう時間は経っていない。辺りには薄暗さが漂っていた。新鮮な空気を吸い込む。白いフレームの自転車を転がしてこのカフェに通っている。来店する頻度は決まっていない。気まぐれに訪れる。唯一決まっているのは朝に来ること。 カフェに着いた。ここには駐車場はない。迷惑をかけない場所、店主に了承を得て建物の脇に自転車を置かせてもらっている。鍵をしっかりと閉めた。シンプルな白い貝殻のキーホルダーがついた素敵な鍵。ポケットへ仕舞い込む。 白いドア。サンゴでできたリースが飾ってある。ドアには窓がついていないので、ここからは中の様子はわからない。しかし、リースの下にはOPENの吊り下げ看板がさがっている。営業
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6月14日読了時間: 9分


はじめまして
はじめまして、ティーと申します。 イラストと短編小説をかいています。このブログには短編小説と日々の日記を書こうかなと思っています。 楽しんでいただけたら幸いです。よろしくお願いいたします。
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6月14日読了時間: 1分
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